自分が好きなものを広めたい
潜在意識コーチ
Yukaさん
カウンセリングやコーチングを提供されているYukaさん。20年間、看護師として働いた経験から潜在意識の大切さに気が付き、現在の活動に至りました。2025年には着付師としてもデビューを予定されており、活躍の場を広げています。「看護師で生きていくのがあたりまえ」という思い込みを外し、挑戦を続けていけるようになったのは何故なのか。これまでの経験と、これからの活動について伺いました。
誰かのためになりたい
子供の頃、ナイチンゲールの話を聞いたことをきっかけに「誰かのためになりたい」と思い、看護師を目指すようになる。
両親が看護師と消防士で、手に職をつける働き方が安定していると感じていたことも、看護師を目指した理由だった。
その後、子供の頃の目標が叶い、看護師として働き始める。人の役に立つことにやりがいを感じながら働いた20年。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、自分の考え方が大きく変わった。
病院で治療を受けるだけでは、本当の健康は手に入らないんじゃないか?
薬に頼りきりでは、人間の持つ自然治癒力を生かせないのではないか?
医療に対しての疑問から、自分の人生についても考えるようになった。
自分の世界を広げたい
そんな時に、友人がやっているコーチング講座を受講することになった。アドラー心理学に基づいた講座で潜在意識について学んだことで、自分自身の思い込みを自覚することができた。
ずっと看護師を続けてきたから、これからも看護師でしか生きていくことができないと思っていた。しかし、思い込みを外すことで、好きなことをして生きている人がたくさんいるのだと気が付けた。
潜在意識の考え方で自分を変えられた経験から、他の人にも伝えたいとコーチングを学ぶ。SNSでの発信や、サービスの提供も始めた。
看護師として働くことは自分の意思で決めたこと。けれど、「今、生きている世界がすべて」と決めつける自分よりも、「自分の世界を広げたい」と、新しいことに挑戦している自分が好き。だから、看護師を辞めて新しい挑戦を始めた。
自分が好きなものを広めたい
潜在意識について学ぶことで、自分にも向き合った。「私が本当に好きなことは何なのだろうか?」と考えたときに思い出したのが“着物”だ。絹の手触り。大事に染められた生地。3歳の頃から、洋服の上に七五三の帯を巻いて喜んでいた。
着物が大好きで、着付けの先生になりたいという思いもあったが、安定を考えて看護師になることを選んだ。その選択を後悔はしていない。けれど、自分の人生だから、今度はこっちの道に挑戦してみたい。着付師の養成講座に申し込み、勉強を始めた。
寝る間も惜しんで着付けの練習をしたり、講座のメンバーと着物の話で盛り上がったり。好きなことであれば、驚くほどエネルギーが沸いた。
着付けができない、着物の管理が大変など、着物に対してのハードルは高いと思われている。
だからこそ、自分が好きな着物について発信して「着物って難しい」という思い込みを外すことで、着物文化を支援していく。
「着物が好き」という自分の本音に気が付くことで、人生が変わった。
コーチングを通して、この幸せな世界を多くの人へと広げたい。
文・インタビュー/ 小梅はる
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